霧と雨の頂上 ~蓼科山
2016年 09月 01日
蓼科山は、歩を進めるごとに さまざまな顔を見せてくれました。
標高によって、植生がまったく違います。
最初は生い茂ったクマサザの道から、急登へ。
その急登がはじまると クマザサは姿を消して、苔むした森に。
なだらかな樹林帯はしばらく続きますが、やはり甘くはない。
中間地点を過ぎると、またまた急登が顔を出す。
「頂上ちかくなると、胸をつく急坂になり、あえぎながら登る・・・」 というサイトの説明を思い出しました。
そろそろ、頂上がちかいのかも・・・。
膝が胸につくほど、足をあげて大きな石を這い登ります。
そして樹林帯をすぎると、縞枯れたシラビソの道に。
この縞枯れ現象は去年も見たのですが、とても印象的な光景で
ここが高山であることを あらためて感じることが出来る景色でもあります。
この縞枯れの急登は、さすがにキツイ!
もう必死 必死で登ります。
と、いいつつも ツアーではないので後ろを気にする必要はなく
写真を撮ることは忘れません。
自分の歩のペースで歩けるのは、ありがたい(^^)
おお!
立ち枯れた木々の道が突然終わると 目の前には開けた景色。岩だらけ!
しかも傾斜はかなりのもの。
「ことに頂上直下の岩場は慎重に・・・」との説明を再度思い出す。
岩に表記されている矢印と、赤いポールに沿って登ります。
鎖も設置してあります。
霧のおかげで、高度感がわかりにくいのが初心者の自分にはありがたい。
それでも 滑落の恐怖心と闘いながら 登ります。
まるで 空中を歩いているような感覚。
景観は・・・・・・う~ん!
わかってはいたけど、霧で まわりが見えません。
周りを見渡しても 同じ様なガスだらけ
去年味わった あの頂上からの絶景を覚えているだけに、ガスだらけの山頂は 残念無念。
去年はスマホでの写真だったので、少しマシな写真が撮れるかも、と期待していたのですが・・・。
槍ヶ岳、どこにいるんだろう・・・。
北アルプスを一望できる光景は、またいつか・・・。
それでも、登り切った達成感は 気持ちいいもの。
そして、日本一広い蓼科山の頂上に 2年続けて来ることが出来たことに胸がいっぱいです。
by butanekoex
| 2016-09-01 08:32
| 登山